ありがたいことに、保育園の頃からの縁で、娘のお友だちのママさんとのお付き合いが幼稚園に入園してから活発になった。
韓国、日本に関わらず、ママ友でなくても、人付き合いというのは私にはストレスになるか、心地よいものとなるか、両極端でしかなく、何となく付き合うと言うことができないので、もしも、このママさんたちがとても非常識だったり、強引だったり、批判ばかりを口にするような人たちだったら・・・と思うと怖くなるほど、良い人たちに恵まれたことに感謝している。
元々は、1歳半から通い始めたオリニチプ(保育園)のオリエンテーションで隣にいたママが私と夫が日本語で話しているのを聞いて声をかけてくれたのが始まり。当初は他の保護者と接する機会がほとんどなく、子どもたちもまだ小さく、一緒に遊ぶと言うよりは、一緒にいてそれぞれ遊んでいるという時期だったので、親同士の交流というものはほとんどなかった。声をかけてくれたそのママとは早々に連絡先を交換して、ごくたまに下園時間に会えば一緒に公園で遊んだり、お宅にも1、2度お邪魔したことがあった程度だった。
それが、幼稚園入園を前にオリニチプで起きた小さな問題で保護者への説明会があった際に、娘のクラスメイト5名のママたちと久々に顔を合わせ、連絡先を交換してグループカカオのトークルームができた(韓国ではLINEよりもカカオトークが圧倒的に浸透している)ことをきっかけに、少しずつ距離が縮まってきた。家庭オリニチプというマンションの一室を保育施設にしているタイプの園なので、少人数制で娘の年齢のクラスも全部で7名しかいなかったのも良かったのかもしれない。
幼稚園にも無事に高い競争率ではあったものの、皆、近所の同じ団地内の人気幼稚園に当選して、情報共有もふくめてグループカカオはとても活発になっていった。
教育にとても高い関心を持っている韓国のママたちの勢いに圧倒されることもあるし、自分とは異なる考え方や方針だなと思うことも多いけれど、韓国での子ども教育について、韓国人ママから直接話しを聞けるのは非常にありがたい。私は外国人であり、教育についての情報提供という点においては全くといっていいほど貢献できてはいないけれど、外国語教育に強い関心を持つ人が多いお国柄、二か国語を操る娘に関心を抱くママさんたちから家での教育について聞かれることもあるので、そのことについて話すことで少しはお役に立てているのかなとも思っている。
昔、娘と同じ時期に出産し知り合った韓国人女子は、出産直後こそ、連絡を取り合ったりしていたものの、分かりやすいほど急にフェイドアウトしていったことがあった。私たちと付き合うことのメリットがないと思ったのだろう。よく考えると、グループカカオでも自分の話と、必要な時に情報を求めてきたような感じだったので納得できる。
そういう分かりやすいほど人と損得勘定で付き合う人がいることを目のあたりにしたことは、これが初めてではなないけれど、出産してあまり時間も経っておらず、心も体も若干弱くなっていた時期だったので、このことで人付き合いに臆病になっていた。特に当初は日本人の知り合いですら皆無に近い状況だっのも追い打ちをかけていたのかもしれない。だから、数年経ってはいるものの、幼稚園のママたちとの付き合いが活発になった今年の春は、そのトラウマか、あまり前向きに付き合うことができなかった。どうせ、子どもつながりの付き合いだから、子どものことしか考えていない付き合いなんだと卑屈にもなっていた。
でも、よくよく考えると、ママ友でなくても、会社で意気投合した同僚だったり、学校での友人、みんな最初は同じ境遇だったところから共感できることがあるから始まる付き合いの方が圧倒的に多い。そこから、より親しくなるかどうかは、付き合ってみなければわからない。
現在おつきあいのあるママたちは、私も含めて5名。
少しずつ距離が近づいて、秋ころには子ども抜きで集まったこともあった。
子ども話以外にも、韓国特有の義実家、特にシオモニ(義母)との関係について話したり、旦那さんたちとの出会いだったり、話題もいろいろ拡がってきた。
私は、どうしても言葉がなかなかついていけないので、聞き役にまわる事が多いものの、生で韓国人ママから話を聞けるのは興味深くてとても参考になる。時には、日本のことを聞いてくれたり、外国人としての韓国生活について話すこともあり、それなりに私がそこにいる意味もあるのかなととも思う。
娘がまだ小さかった頃は、日本語で得られる、日本の育児情報ばかりを頼りにしていて、意味もなく韓国での育児の常識を批判的な目で見ていたこともあった。国や地域、世代によっても考え方は違うし、どれも間違っているとは言えないのに。当時の自分を少し反省。
私自身、子どもの教育にはとても関心があり、手探りではあるけれど、娘のためにできる限りのことはしたいと、親ならだれもが思う気持ちでいる。 韓国は確かに小さい頃からたくさんの習い事をしていて、英語やハングル、テコンドーや美術、バレーなど、子どもに必要だと思うもの、子どもがやりたいと言ったものは全てやらせてあげるという考えをもっている保護者が多い。この親しくさせてもらっているママさんたちも然り。日本ではこうだという比較とは別にしても、私の個人的な漠然とした方針と、韓国の親が考える一般的な教育方針とのずれはたくさんあるけれど、全部同じようにする必要はなく、教えてもらった情報で娘と我が家の状況に合わせてあげられればいいなと思う。教育熱心なお国柄だからか、娘の年齢からでも、多様な習い事を、割とお手ごろな受講費で面倒な手続きなく学べることも分かったので、年中の来年度から少しずつ教育にも自分レベルで力を入れていきたい。
韓国の子どもたち(特に未就学児)の学習事情についてはまたちょこちょこ書いていきたいと思う。
そんな、保護者のママたちとはまた近々忘年会を予定している。今回は子どもをパパにあずけてゆっくりと。
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by sarahnok23
| 2019-12-09 16:07
| ★韓国でのママ友付き合い★
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