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韓国生活 nyuju23.exblog.jp

韓国での生活、育児、仕事などの日常


by sarahnok23
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コロナ対策の考え方の違いと配慮

コロナウィルスが大流行して、人との接触や外出、行動範囲など、人々の意識に大きな変化をこの短期間にもたらしたことはここで語るまでもない。私はもともと在宅勤務だったうえに、出産の1ヶ月前から今日までずっと休んでいるので、行動範囲にそれほど大きな変化はないけれど、それでも、友人に会うことを控えているし、人の集まる場所など、いわゆる三密は避けるように気をつけている。

ここ韓国で、かつ私の身の回りに限った話ではあるのだけど、皆、基本的な予防対策はしつつも、その家庭によって考え方の違いが最近見えてきて、その中でどのように自分はあるべきかちょっと考えさせられている。

韓国では私の出産直前に感染者が出てから爆発的に感染者数が増えるまでそうそう時間がかからなかった。私は、その間、産後調理院に入っていたり、産後ヘルパーが家に来ていたのもあり、家にいることが当たり前だったため、肌でその緊迫感を感じることはあまりなかったが、韓国国内はその時期が一番コロナウィルスに敏感になっていたように思う。幼稚園のママたちとのグループトークでも、毎日感染者についてや幼稚園の対策などについて頻繁に情報が飛び交っていた。

2月後半に修了式を終え(韓国は2月が年度末で3月から新学期)、3月の頭から新学期が始まる予定が、やっぱりか、と言った感じで、新学期スタートは延期となった。それでも、日中に子供を見ることが難しい家庭のために、緊急保育などで、通わせることができる保育園、幼稚園は多かったんじゃないかと思う。娘も、産後ヘルパーがきている間は幼稚園に行ってもらい、いよいよ本格的に2人育児が始まった当初も、私が慣れるまで通わせていた。それでも、世の中の状況が深刻化していくにつれて、娘をこれ以上幼稚園に通わせることに罪悪感と不安が同時に襲ってきた。私も共働きとして幼稚園に登録しているので、娘を通わせることはできるけれど、もしも、そこで娘が感染したり、または無症状で誰かを感染させてしまったり、などと言った事態になったら、きっと後悔するだろうと思うようになり、特別なことがない限り、幼稚園には行かずに家で過ごすことにした。それが、現在も続いており、一日中娘が家にいること、赤ちゃんと2人を見ることにも慣れてきている自分がいる。

それが、現在の我が家の状況。
幼稚園は4月20日にスタートする予定が、例の梨泰院のクラブから発生した感染者の件でまた延期となった。今のところ、1週間遅れ程度ではあるけれど、今後どうなるかは分からない。

我が家は登園を自粛している状況ではあるけれど、共働きではなくても、子どもを幼稚園に通わせ続けている保護者もいれば(途中から、共働きとして登録していなくても、希望者は緊急保育で登園可能となった)、幼稚園を辞めてしまった子もいる。私のように、不定期に必要に応じて行っている子もいるし、やっと感染者が落ち着いてきたからと5月から再び通い始めた子もいる(結局、連休中に梨泰院の件)。幼稚園の利用についてもこのように保護者によって違いがあるように、日常生活でもやっぱりその考え方は様々なのだ。というのも、4月後半、韓国での感染者数が激減して、学校の再開も決まった頃、保育園の頃から付き合いのあるママたち1人が、春になったからどこか遊びに行こうと提案してきた。その時は、平日に皆で大きな公園へ行った。屋外だし、平日の人が少ない時間帯なので、次女がまだ2ヶ月だということを除いてはあまり不安要素はなかった。

それから、最近では、会社員のママがその日はいつも息子を見てくれている同居のおばあちゃんが健康診断で家にいないため、休みをとって子どもを見る必要があるから、みんなでどこかに行こうとの提案。最初はエバーランドやソウルランドといった屋外の施設の話が出ていたが、結局、親が大変だということでキッズカフェなんてどうだろうと。てっきり、近所にいくつかあるうちの一つに行くものだと思っていたら、車で1時間弱かかるところにあるキッズカフェとのことだった。すでに、梨泰院の件が騒がしくなってきた頃で、施設の消毒がしっかりされていて、平日で人が少ないとはいえ、キッズカフェは広くても密閉された場所なので、私は次女がまだ3ヶ月で幼く、車に乗ることも慣れていない理由で遠慮することにした。すると、それなら近場のキッズカフェにしようという話になってしまった。

この時期は、誘う方も誘われる方も、相手に配慮する必要があると自らのこの出来事で学んだ。
例えば、私がこの誘いを、「コロナウィルスが心配なので私は行かない」と言ってしまえば、じゃあ、誘ってくれたママや一緒に行くことにしたママは自分は不謹慎な行動をとっていると言われているととってしまうかもしれない。どこまでが安全で、どこまでがそうじゃないかは、正直誰にも分からない、。相手は見えないウィルスなのだから。だから、私も含めてこのママたちが基本的なマスク着用や人との距離を保ったとしても、キッズカフェに行くことをよしとするか否かのように、人によって考え方が違うということを理解する必要があると思った。

結局次女がまだ3ヶ月と小さいという理由で今回は遠慮した。

幼稚園やオリニチプをこの時期に通わせ続けることを不謹慎と思うかどうかも、人それぞれ。
キッズカフェに行くことを良しとするか否かも人それぞれ。
友人を誘い合わせて出掛けて、もしも万が一誰かが感染するなんていう事態が起きたら、その話を最初に持ちかけた人が責任を感じてしまうだろうし、その人を責め立てる人が出てくるかもしれない。

私は、たとえ誰かに勧められたり、誘われたとしても、自分で判断して決めたことの責任は自分にあるから、心に引っ掛かりがあるまま流されて決断しないよう気をつけている。(自然災害など不可抗力は除く) 今回のことは、まさにそれで、心では行くべきではないと自分の気持ちは分かっているのに、断りにくいシチュエーションのまま自分もキッズカフェに行く方向に流され、結局は、行き先を配慮してもらったのにも関わらず、ギリギリのところで断るという失礼な対応をとってしまった。

そんな出来事があって、ふと、思い出したのが、半月ほど前に、近くに住む日本人の友人とのやりとりで、私が、散歩や子どもを連れて公園に行くことがあれば合流して子供達を遊ばせようという話をしたこと。 私としては、屋外で平日の午前中という人の少ない時間帯だから、あまり深く考えずにその友人に誘いを投げかけた。結局、友人の小学生の息子のオンライン授業も始まって会えずにいたのだけど、今回の韓国人のママがキッズカフェに行く話を提案した時のように、私も友人に断りたいのに断りにくい誘いを持ちかけてしまったのではないかと不安になった。

すぐに、友人に何気ない話題でテキストを送り、そういえば、という流れで、先日の誘いは気にせず、安心して遊べるようになったら一緒に遊ぼうとつたえた。その事情を伝えると、友人は特に断りにくいとかそんなことは全く思っておらず、単に、その日によって行動する時間帯が異なるから時間を合わせられずにいただけだと笑いながら言った。行きたくなかったら、ちゃんと断るから大丈夫よと。単なる私の思い過ごしではあったけど、コロナウィルに対する不安は皆同じでも、人によって自粛の程度に差があるから、そこはしっかりと配慮していきたい。

話してみると、誘われたけれど断ることも、何気に誘ってしまったことも、相手はそれほど気にしていないかもしれない。私は、どうしても、自分の言動に対して相手がどう思っているのか必要以上に気になってしまったり、相手の言動を細かくいちいち気にしてしまい、今回のようなことに陥ることが良くある。夫は、ウジウジと悩んでる私とは対照的な性分なので、何でそんなに悩むのか不思議だという。もうこれは、私の性格なので、相手を配慮しながらも、自分のストレスにならないよう上手く付き合っていくしかないんだと思う。


というわけで、また韓国のママたちとはどこかへ行こうという話になるかもしれないので、その時は、はっきりと、でも配慮しつつ自分の意思をしっかりと伝たい。



by sarahnok23 | 2020-05-16 00:06 | ★つぶやき★ | Comments(0)